テレワークや動画編集、マルチディスプレイ環境など、複数のデバイスを接続するシーンで大活躍するUSB-Cドッキングステーション。中でも注目なのが、UGREENの「Revodok Pro 210」です。
10ポートを備え、100WのPD給電、8K出力、デュアルHDMI対応と、機能面でもスペック面でも非常に魅力的。今回は、実際に購入して使ってみたレビューをお届けします。

UGREEN Revodok Pro 210の特徴とスペック
まずは公式スペックを簡単にまとめてみました。
- 対応ポート:USB-C(ホスト)×1、HDMI×2、USB-A 3.2 Gen1×2、USB-C 3.2 Gen1×1、SD/TFカードスロット、ギガビットLAN、PD 100W
- 最大出力:8K@30Hz(シングル)、4K@60Hz(デュアル)
- USB転送速度:最大5Gbps
- 対応OS:Windows / macOS / iPadOS(M1/M2/M4)
- サイズ:約12.5 x 6.5 x 1.6cm
- 重量:約160g
これ1台で10ポート分をカバーできるので、ノートPCの拡張性を爆発的に高めてくれます。
高解像度ディプレイ出力
HDMIポートは4K@60Hzと8K@30Hzの解像度をサポートしており、高品質な映像出力が可能です。なお、注意点として、WindowsだとノートPCモニタと合わせて3画面に別画面出力ができますが、MacOSについては2画面までとなります。

高速データ転送
USB 3.0ポートは最大5Gbpsのデータ転送速度を提供し、大容量のファイルも迅速に移動させることができます。これがCポート1つ、Aポートで2つあります。残念なのはSD/TFカードスロットで、UHF-1のため、転送速度が制限される点です。大容量でなければ気にならないかもしれませんが、私はOsmo Pocket 3で結構4K動画を撮影するので、影響を受けます。
安定したインターネット接続
ギガビットEthernetポートを搭載しているため、有線接続による安定したインターネットアクセスが可能です。Wi-Fiが不安定な環境でも快適にインターネットを利用できます。
たまにWi-Fi接続で不安定になることがあったため、これからは有線で安定したネット接続をしていこうと思います。
デザインとサイズ感の詳細
アルミ素材の筐体で高級感があり、放熱性にも優れています。サイズは名刺ケース2つ分程度とコンパクトで、持ち運びにも便利。
USBポートが両側に配置されているため、デスクの左側・右側どちらにも配線しやすい点も地味に便利です。使用中に熱を持ちますが、触れないほどではなく、長時間使用も安心感があります。

サイズ感を計測してみたところ、縦5.5cm、横15cm、ケーブルの長さ35cmでした。
使用感とパフォーマンス評価
実際にMacBook ProやWindowsノートPC、iPad Pro(M4)で使用してみましたが、どれも問題なく認識。非常に安定しており、接続が途切れることはありませんでした。購入のきっかけとなったディスプレイとの接続の安定性は完璧にクリアです。
- デュアルディスプレイ出力もスムーズ
- SDカード読み込みも高速
- USBポートの接続安定性も良好
- LANポートもGigabit対応で快適

以前にAmazonで購入した2千円程度のUSBハブはどれも不安定でしたが、「UGREEN Revodok Pro 210」はその心配がありません。HDMIを使ったデュアルモニター環境(ノートPC画面含めるとトリプル画面)では、スムーズな映像出力が可能で、作業効率が向上しました。また、複数のUSBデバイスを同時に接続しても、パフォーマンスの低下は感じられませんでした。
特に印象的だったのは、USB-Cパススルーポートの充電性能です。最大100Wの電力供給は、多くのノートパソコンに対応しており、急速充電が可能です。また、パススルーポートを使いながら他のポートもフル活用できる点は非常に便利です。
見栄えの改善
ポート配置の特性上、こういったハブ製品はケーブル類が刺さって見栄えが悪くなりがちです。

せっかくデザインカッコいいのに、これでは元も子もない。。HDMIポートとUSB-Aポート用のL字コネクタを利用してみた絵がこちら。

いや、これでも不格好だな・・・と。そこで同じUGREEN製のPCスタンド(わざわざこのために購入・・・)と共に設置してみたのがこちら。


いくらかましにはなったような気はするものの、卓上の目に付く位置に置かない方が良い気がしてきました。
ということでEchoShow8で隠すという荒業に。L字コネクタもPCスタンドも新調したのにこの結果とは。。

もしくは「amesoba デスクシェルフ」の棚に仕舞うのが一番スマートかもしれません。
他製品との比較:UGREEN Revodok Max 208との違い
UGREENの上位モデル「Revodok Max 208」との主な違いは以下の通り:
項目 | Revodok Pro 210 | Revodok Max 208 |
---|---|---|
HDMIポート数 | 2 | 2 |
DisplayPort | × | ○(DP 1.4) |
USB-Aポート数 | 2 | 3 |
USB-Cデータポート | 1 | 2 |
本体サイズ | 小さめ | やや大きめ |
価格帯 | 安め(1万円を切ることも) | 高め(2万円前後) |
モバイル用途やコスパ重視ならPro 210、より多機能かつ据え置きメインならMax 208がオススメです。
よくある質問(FAQ)
Q1: MacBookとの互換性は?
A1: 問題なく使用可能。M1/M2/M3/M4モデルも対応。
Q2: iPadでも使える?
A2: iPad Pro(USB-Cポート搭載モデル)なら使用可能。iPadOS 16以降の外部ディスプレイ対応にもOK。
Q3: PD対応はどの程度?
A3: 最大100W入力に対応。実質PCには85W程度が供給されます。
Q4: ドライバのインストールは必要?
A4: いいえ、基本的にドライバ不要で、挿すだけで使用できます。
まとめ
「UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション」は、その多機能性、高い互換性、そして優れたビルドクオリティにより、ノートPCユーザーにとって理想的な製品と言えます。デュアルやトリプルモニター環境の構築、高速データ転送、安定したネットワーク接続を一括で実現できる点が非常に高く評価できます。唯一の欠点は、SD/TFカードリーダーの転送速度が104MB/sと遅いため、別途高速カードリーダーを使う必要がある点です。
価格帯についても、高価格帯のドッキングステーションと比較するとかなり抑えられており、1万円以下で購入できるのは非常に魅力的です。「UGREEN Revodok Pro 210」は、信頼性と機能性を求めるユーザーにとって、間違いなくお勧めできるドッキングステーションです。
では、また。
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