最近発表された「Nintendo Switch 2」に関連して、静かに注目が集まっているのが「microSD Express」。聞き慣れない名前ですが、実はこのストレージ規格、ゲーム体験を底上げするポテンシャルを秘めているんです。
今回は、そんなmicroSD Expressの特徴や、従来のmicroSDとの違い、Switch 2との関係について分かりやすく紹介します!
microSD Expressって何?
一言でいうと、microSD Expressは「爆速な次世代microSDカード」です。
見た目こそ従来のmicroSDとほぼ同じですが、内部的にはまったくの別物。表面には「EX」のロゴが入り、裏面には接点が増えていて、これが高速通信のカギになっています。

特徴的なのは、PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)とNVMe(Non-Volatile Memory Express)というSSDなどで使われる高速インターフェースを採用している点。つまり、小さいけど中身はほぼSSD並み、というわけです。
従来のmicroSDカードとの違い
では、具体的に何が進化しているのでしょうか?以下の4点が主な違いです。
1. 転送速度が桁違い
- 従来のmicroSD:最大100MB/s程度
- microSD Express:最大985MB/s程度
これはもう別次元。特にSwitchのようにゲームデータを頻繁に読み込む機器では、ロード時間の短縮や操作のスムーズさに大きく関わってきます。
2. SSDと同じインターフェース
microSD Expressは、PCIe Gen4 + NVMeという組み合わせにより、SSDと同じような帯域を持ちます。外付けSSDを内蔵してるような感覚ですね。
3. 容量も拡大
- 従来:128GB〜1TB
- Express:256GB〜2TB(今後さらに拡大予定)
Switch 2ではゲームの容量も増えるでしょうから、大容量は嬉しいポイントです。
4. 耐久性と信頼性もアップ
SanDiskのホームページを確認したところ、防水性、耐温度性、耐湿性、耐落下性、耐衝撃性、耐磁性、耐X線性、耐摩耗性を備えているようです。
Switch 2ユーザーにとってのメリット
Switch 2ではグラフィックの進化に伴ってゲーム容量も増加。読み込みスピードの重要性も増しています。そこでmicroSD Expressが活きてきます。
- ロード時間の大幅短縮:ゲーム起動やマップ切り替えがスムーズに
- 安定したプレイ環境:高解像度のゲームでもカクつかず快適
- 後方互換性:従来のmicroSDスロットでも使用可能(ただし速度は落ちます)
ただし注意点も…
- 価格は高め:最新規格ということもあり、初期はやや高価になりそうです。128GBで1万円前後。ただし、Switch 2本体の抽選に当選した人を対象に、「一人一点限り」で販売される256GBモデルの価格は、なんと6,980円という特別価格。これは市場価格と比べてもかなりお得と言えるでしょう。
- 対応デバイスの制限:一部の最新デバイスでのみ対応しています。従来のmicroSDカードスロットとの互換性があるとはいえ、すべてのデバイスで使用できるわけではありません。現時点では新しい規格をサポートする機器を持っていないと、性能を最大限に活かせない点が注意です。

今後への期待
今後、microSD Express対応機器は徐々に増えるはず。Switch 2だけでなく、スマホやカメラ、ポータブル録画機器などでも恩恵が受けられるかもしれません。また、2TB超えやさらなる高速化にも期待が持てます。
まとめ
Nintendo Switch 2の登場をきっかけに注目されている「microSD Express」は、ゲーム体験を一段階引き上げてくれる次世代のストレージ規格です。
小さいけれど中身はSSD級。今後、リモートワークやモバイルガジェット環境でも活躍の場が広がっていきそうです。
私自身はSwitch 2の購入予定が今のところないため(やりたいソフトがない…)、microSD Expressを使うのはだいぶ先のことになりそうです。
では、また。


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