iPhoneが20万円超え!?円安&関税でガジェット価格が激変する未来

Apple

最近ニュースで耳にする「貿易戦争」や「相互関税」というワード。世界的な経済摩擦の中で、私たちが日常的に使っているiPhoneやiPadなどのアメリカ製ガジェットも、例外なくその影響を受ける可能性があります。

特に日本では、ここ数年の円安による価格上昇に加えて、今後相互関税が本格化すれば、さらなる値上がりも現実味を帯びてくる状況です。

本記事では、Apple製品を中心に、関税が私たちのガジェット購入にどのような影響を及ぼすのか、わかりやすく解説していきます。


関税とは?

関税とは、国外から製品を輸入する際に課される税金のこと。
通常は国内産業を守るために使われますが、近年では外交交渉や制裁の手段としても活用される場面が増えています。

例えばアメリカが中国から輸入される製品に対して高い関税を課すことで、「自国製品を選ぼう」という流れを国内に作り、製造業を保護するという目的があります。

一方、中国や他国も報復措置として関税をかけ返す──こうした相互関税(貿易戦争)の応酬が、グローバル企業や消費者に少なからず影響を与えています。

(補足)相互関税とは?
トランプ政権が導入した「相互関税」とは、米国が輸入品に課す新しい関税制度です。この政策では、輸入品の原産国ごとに異なる関税率が設定されており、中国製品には最大54%、日本製品には24%など、高い関税が課されています。これにより、米国市場で販売される製品のコストが大幅に増加しています。


Apple製品はどこで作られている?

Appleはアメリカ・カリフォルニア州に本社を置く企業ですが、実際にiPhoneやiPadを生産しているのは中国やインド、ベトナムといったアジア各国です。

たとえば、iPhoneは中国のFoxconn(鴻海精密工業)という企業で組み立てられることが多く、そこにアメリカ製や日本製の部品が組み込まれて世界中に出荷されます。

つまり、「アメリカ製品」とはいえ、実際には複数国が関わって製造されているため、どこか一国との関係が悪化するだけでコスト構造に影響を及ぼす可能性があるのです。


円安+関税でiPhoneはいくら高くなる?

日本の消費者にとって、さらに厄介なのが円安の進行です。
例えば、2022年頃は1ドル=110円台だった為替が、2025年には160円前後に(2025年4月時点では145円あたりまで下がってきていますが)。これにより、Apple製品の日本価格は急激に上昇しました。

ここに関税まで加わった場合、どうなるのでしょうか? シンプルにシミュレーションしてみます(あくまで仮定の話です)。


◆ 例:iPhone 16 Pro(128GB)の場合

  • アメリカ本国価格:999ドル
  • 日本価格(2025年4月現在):159,800円(税込)

ここに10%の関税がかかると仮定すると

税抜価格:145,273円
仮に関税10%:+14,527円
→ 関税込み小計:159,800円
→ 消費税込:159,800 × 1.10 ≒ 175,780円

つまり、関税だけで約16,000円の価格上昇になります。

これにさらに円安が進行して、仮に1ドル=170円になった場合、以下のような影響が出る可能性があります。

為替レートドル価格換算(税抜)消費税込み価格
1ドル=145円約144,855円約159,340円
1ドル=160円約159,840円約175,824円
1ドル=170円約169,830円約186,813円

円安と関税のダブルパンチによって、iPhone 1台の価格が20万円を超える日が来ても、もはや驚きではない状況です。。。


Apple製品だけじゃない?他のアメリカ発ガジェットも

この影響はApple製品に限りません。Amazon製のKindleやEchoデバイス、Google Pixel、Meta Questなど、アメリカ発のテック製品全般が影響を受ける可能性があります。

また、逆にアメリカが日本製品に関税をかけた場合、任天堂やソニー、シャープといった日本メーカーの海外展開にも影響が出てくるかもしれません。


私たちができる対策は?

貿易戦争や為替の動きは、個人の力で止められるものではありません。ただし、情報収集をしっかり行うことで賢く製品を選び、購入タイミングを見極めることは可能です。

例えば

  • Apple製品の価格改定前に購入する
  • セールや認定整備済製品を活用する
  • 他社製品と比較して、必要十分なスペックのものを選ぶ

といった工夫で、出費を抑えることができます。少し寂しいですけどね。。。


まとめ:今後の価格動向に注目を

iPhoneやiPadをはじめとしたApple製品は、円安や相互関税といった外的要因によって、今後も価格変動が避けられない状況にあります。

「まだ買い替えなくてもいいかな…」と迷っているうちに価格が2〜3万円上がっていた、ということも現実的に起こり得ます。

今後のニュースや為替相場の動きに注意しつつ、タイミングを見て賢くガジェットを手に入れていきたいですね。

では、また。

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