これまで私は、持ち運びに便利なUSB-Cハブ型ドッキングステーションを愛用してきました。
……とはいえ、実際に持ち運んだことはほぼゼロ(笑)。それでも据え置き型より安価で手を出しやすいことから、長らくハブ型で済ませてきました。
そんな私のもとに、YouTubeチャンネルを見ていただいたWAVLINK様から、据え置き型ドッキングステーション「WL-UMD26 Pro」をご提供いただくことに。
初めての据え置き型ドック、果たして何が変わるのか――実際に使って感じたメリット・デメリットをレビューします。
※以下のリンクは電源なしモデル「WL-UMD26」です。

導入前の環境と不満点
据え置き型に切り替える前は、以下の2台のハブ型ドッキングステーションを使っていました。
- UGREEN Revodok Pro 210
- UGREEN Revodok 10 in 1 USB-Cドッキングステーション
どちらもコンパクトで使い勝手は良いのですが、私の環境では映像出力に課題がありました。
- 34インチ ウルトラワイドモニター(HDMI接続)
- 4Kモバイルモニター(Type-C または HDMI接続)
この2台を同時接続すると、なぜかウルトラワイドモニター側の解像度が低下してしまう現象が発生。
2台のハブで同じ現象だったので、もう仕様だと諦めました。
結果、以下のような“なんちゃってデュアルディスプレイ”構成で運用していました。
- ウルトラワイドモニター → ドッキングステーション経由でHDMI接続
- 4Kモバイルモニター → PC本体に直接Type-C接続
これではPCにType-Cケーブルを2本挿す必要があり、見た目も利便性もイマイチ。
特にケーブルがデスク上を這う見た目は、ガジェット好きとしてはストレスでした。
ドッキングステーション「WL-UMD26 Pro」導入

今回レビューする「WL-UMD26 Pro」は、据え置き型ドッキングステーションの中でも業界最先端140W PD3.1給電に対応しているのが大きな特徴です。
MacBook Proなど高出力が必要なノートPCでも、接続しながら余裕で充電できます。
さらに8K解像度対応のトリプルディスプレイ出力(HDMI×2 + DisplayPort)に対応。
私の環境ではウルトラワイドモニター+4Kモバイルモニターの組み合わせですが、8Kモニターを含めたプロユース環境にも対応可能です。
高速データ転送も抜かりなく、10Gbps USB-Cポートを搭載。
外付けSSDなど高速ストレージを活用する人にはありがたい仕様です。
主な仕様
ポート | スペック |
---|---|
HDMI ×2 | 8K@30Hz / 4K@144Hz |
DisplayPort ×1 | 8K@30Hz / 4K@144Hz |
有線LAN | 1000Mbps |
USB-C PD IN | PD3.1, 最大140W |
USB-A ×2 | 5Gbps |
USB-C ×1 | 10Gbps(データ用) |
SD / microSD | 最大104MB/s |
オーディオ/マイク | 搭載 |
Upstream USB-C | 最大125W(PC接続用) |
ポイント
- 3画面同時出力(HDMI×2 + DP×1)が可能
- 140W PD入力対応でノートPCへの給電も余裕
- SD/microSDスロット搭載で写真や動画素材の取り込みもスムーズ
- ドライバ不要で差し込むだけで使える手軽さ
- Mac(M1/M2/M3)は仕様上1画面しか拡張不可※Windowsは3画面OK
アルミ筐体で放熱性が高く、サイズは横長スリム型。デスクの端に置いても圧迫感がなく、ブラック基調でどんなデスクにも馴染みます。
最大のメリット:解像度問題が解決
そして最大のメリットはここ(私にとってですが)。
「両モニターともに本来の解像度で出力できる!」
WL-UMD26 Proを介して、ウルトラワイドモニターも4Kモバイルモニターも同時接続OK。
しかもドライバ不要で、接続した瞬間から安定稼働。
これまで悩まされてきた解像度低下がウソのように消えました。
もちろんThunderbolt4/5対応モデルと比べれば、データ転送速度や同時出力の自由度は劣ります。
ただ、日常利用〜軽めのクリエイティブ作業には十分な性能が備わっているのも事実です。
- 8K対応のトリプルディスプレイ出力(HDMI×2 + DisplayPort)
- 最大140W PD3.1給電で高性能ノートPCも安定充電
- 10Gbps USB-Cポートで外付けSSDや高速メモリの利用も快適
- Mac & Windows対応で、OSをまたいで使い回せる安心感
→ただしWindowsでは3画面拡張できますが、Mac(M1/M2/M3)では1画面のみが拡張可能で、残りはミラーリング表示になります。
私の使い方では、こうした性能が必要なところにちょうどハマる印象でした。
「Thunderbolt4/5は必要ないけど、安定して複数モニターや周辺機器をつなぎたい」――そんな方にはぴったりだと思います。
他モデルとの比較
製品名 | 価格帯 | 映像出力ポート | その他 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
WL-UMD26 Pro | 約1.8万円 | HDMI×2, DP×1 | 有線LAN(1GbE)、USB-C×1、USB-A×2、など | コスパ重視、十分な映像出力 |
Caldigit TS4 | 約6万円 | DP×1、USB-C×1 | 有線LAN(2.5GbE)、Thunderbolt4×3、USB0C×3、SD / microSD (UHS-II)、など | 高級据え置き型、拡張性とポート数が豊富 |
ハブ型(UGREEN 10 in 1) | 約8,000円 | HDMI×2 | USB-A ×2、USB-C ×1、SD/TFカードスロット(UHS-Ⅱ)、有線LAN(1GbE)、など | 軽量・持ち運び特化、出力制限あり |
価格を抑えつつ3画面出力ができる据え置き型は、WL-UMD26 Proの大きな強みです。
価格は据え置き型の中では手頃
据え置き型を避けてきた最大の理由は価格でした。
Caldigit TS5やTS5 Plusなどは8万円以上と高額で、正直なかなか手が出ません。
一方WL-UMD26 Proは、
- Amazon通常価格:18,499円
- Amazonセール時:約15,000円
さらに電源なしモデル(WL-UMD26)なら通常13,999円、セール時は約11,000円と、かなり手が届きやすい価格帯です。
気になる点:USBポート数は控えめ
WL-UMD26 Proの弱点はUSBポート数の少なさ。
- USB-Aは2つのみ
- USB-Cは3つあるが、1つはPD充電用、1つはPC接続用、データ転送できるのは1つだけ
周辺機器が多い場合は、追加でUSBハブを組み合わせる必要があります。
私は既存のUGREEN Revodok Pro 210を併用して拡張しています。
まとめ:据え置き型は想像以上に快適
初めての据え置き型ドッキングステーション導入でしたが、結果は大満足。
- モニター出力が安定
- ドライバ不要の手軽さ
- 必要十分なポート構成
- 手が届く価格帯
「持ち運びはしないけどデスク環境は強化したい」という方には、WL-UMD26 Proはかなりおすすめです。据え置き型の快適さを知ってしまうと、もうハブ型には戻れませんね。
では、また。
※以下のリンクは電源なしモデル「WL-UMD26」です。
※電源ありモデル「WL-UMD26 Pro」は←リンクからどぞ。

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