皆様、iPad用のキーボードは何を使っていますか?
Magic Keyboard?、Keys to go 2?、Keychron B1 Pro?
iPadをノートPCライクに使いたい。でもMagic Keyboardは高いし、荷物も増やしたくない…。
そんな悩みを解決してくれるのが「MOKIBO Fusion Keyboard」。
キーボード+タッチパッド+スタンドが1つにまとまったこの製品は、“iPadを本気で使いこなしたい人”にこそハマる一体型ガジェットです。
Bluetoothキーボード、トラックパッド、iPadカバー(*)、スタンド。この4つが1つに融合されたユニークなガジェットで、作業効率とモバイル性能を両立しています。
(*)iPadカバーは「11インチ用」「12.9インチ用」の2モデルのみ対応、ユニバーサルモデルはキーボードカバーは付いていますが、iPadカバーは付いていません。
今回、MOKIBO Fusion Keyboard (ユニバーサルモデル/iPad Pro 12.9インチ専用モデル)を触る機会があり、1ヶ月みっちり使用してみてのレビューをお届けします。
また、私が12.9インチのiPad Proを所有しておらず、M4 iPad Pro 13インチモデルでの両モデル使用を確認したので、その点も参考情報としてお届けします。
※本記事は株式会社ヤベツジャパン様より製品提供を受けて執筆していますが、実際に使用した正直な感想・体験をもとに、ユーザー目線でレビューしています。
✅ こんな人におすすめ!
- iPadをノートPCライクに使いたい人
- 荷物を減らしたいミニマリスト
- Magic Keyboardは高くて手が出ない…と思っている人
- US配列に慣れている or 抵抗がない人
製品の概要と特徴まとめ
MOKIBO Fusion Keyboardは、Bluetoothキーボードとタッチパッドをキーボード表面に一体化させた、非常にユニークなガジェット。さらに、iPadを支えるスタンド機能も搭載されており、1台4役をこなします。
- Bluetoothキーボード
- タッチパッド
- キーボードカバー
- スタンド

- キーボード:US配列(2025年6月時点では日本語配列なし)
- タッチパッド:マルチジェスチャ対応、ポインタ操作可能

- スタンド機能を兼ねているため、iPadを立てかけた状態でノートPCライクに使える
- 対応OS:Windows / macOS / Android / iOS / iPadOS
- 接続:Bluetooth5.1(最大3台のデバイスとマルチペアリング可能)
- 充電:USB-C(約2時間でフル充電、動作時間最大60時間、スリープモードで最大3ヶ月間)
- ユニバーサルモデルはM4 iPad Pro(13インチ)でも実用可能
- 12.9インチ専用モデルでもM4 iPad Pro(13インチ)のサイズ感はピッタリ。ただし、磁石の吸着は弱く(M4とそれ以前のモデルでは磁石位置が異なる)、きっちりと吸着が行えない。ただ、iPadを立てかける溝があるため利用可能であることを確認(ただしM4版は正式対応していないので、非推奨)
この発想、まさに実用的でありながら攻めてると感じました。
同梱物と外観チェック
箱の中には以下のものが同梱されています。
- 本体(キーボード+カバー一体型)
- 簡易マニュアル(英語/韓国語/中国語/日本語)
外観はマットな質感で、しっとりと手に馴染む上質さがあります。予想していたより洗練された仕上がり。決して安っぽく見えないのは、毎日触れるガジェットとして高ポイントです。





使い方・設定方法の紹介
初期設定は非常にシンプルです。
- キーボードカバーを開けると自動で電源が入る(カバーを閉じると電源が切れる)
- Bluetoothでペアリング(Fn +F9、F10、F11いずれか)※3台まで登録可能
- OSを選択する(OS選択キーF12)
- タッチパッドはデフォルトで有効
トラックパッドのクリックやスクロール、2本指・3本指ジェスチャも対応しており、iPadでのポインタ操作が格段に快適になります。
✅ 実際に使ってわかったメリット4選
✅ 1台3役でミニマリストにも最適
キーボード、タッチパッド、スタンド、(iPad用モデルのみiPadカバー)がこれ1つで完結するので、持ち運びやデスクの省スペース化に最適です。
✅ 打鍵感が心地よく、反応も良好
打鍵音は静かすぎずうるさすぎず。「押している感」がある心地よいタッチです。
また、iPad 12.9インチ専用モデルについては、キーキャップにくぼみがあり、非常に打ちやすいです。
✅ タッチパッドも思ったより使える
Magic Trackpadに比べると精度に差はありますが、クリック・ダブルクリック・ポインタ操作は問題なし。スクロールも普通に使えます(若干引っかかりはある)。
✅ コスパが良い
キーボード+Magic Trackpad(またはマウス)+iPadカバー(iPad専用モデルの場合)を個別購入するよりも、もちろんMagic Keyboardを購入するよりも、一体型の本製品の方が安く、コスパは良いといえます。。
❌ 購入前に知っておきたいデメリット2点
❌ 日本語配列モデルがない
やはり日本市場では「日本語配列」が求められると思います。私が持っているキーボードの多くは日本語配列です。今回レビュー用にみっちり1ヶ月使いましたが、US配列に慣れるまで2週間程度かかりました。特に小さいエンターキーには最後まで慣れませんでした。
普段からUS配列を使っている人にとっては違和感はないかもしれません。
❌ タッチパッドの精度とジェスチャー
スクロールに引っかかりを感じる場面があり、三本指ジェスチャーは動作が不安定です。Magic Trackpadを普段から使用している人にとっては、精度の差に驚くと思います。タッチパッド精度に過剰な期待は禁物です。
実際私は普段からMagic Trackpadを愛用しているのですが、精度に圧倒的な差があると感じました。ただし、ポインタ操作はほぼ問題がなく、ジェスチャーを多用しない利用にはそこまで問題にはならないです。
「ユニバーサルモデル」と「12.9インチ専用モデル」の比較

比較項目 | ユニバーサルモデル | 12.9インチ専用モデル |
---|---|---|
対応機種 | 幅広く対応(スタンド調整可) →スマホ、iPad、iPad mini、iPad Pro、etc | iPad Pro 12.9 第4〜6世代 |
M4 iPad Proでの使用確認結果 | 問題なく立てかけられる | マグネット吸着が弱く非推奨 ただし、溝があるため立てかけることは可能 |
フィット感 | – | ジャストフィット(対応機種のみ) |
キーの打ちやすさ | キーピッチ18mmは打ちやすさはあるものの、隙間間隔が0.7mmと狭く、誤タッチがたまにある | キーピッチ2.5mmでユニバーサルより打ちやすい |
薄さ | 公式6.1mm | 公式6.8mm |
キーキャップ | 平ら | 円形のくぼみがあり押しやすい! |
重さ | 公式265g(実測300g) | 公式650g(実測553g) |
防水 | 生活防水機能あり | 生活防水機能あり |
筆者のオススメ度 | ★★★★☆(M4ユーザーに◎) | ★★★☆☆(旧iPadユーザーには◎) |
私のようにM4 iPad Proユーザーにはユニバーサルモデル一択と言えるでしょう。しかし、最新M4 iPad専用モデルがないのは残念ポイントです。
コスパと総合評価
価格は約1万5,000円〜1万8,000円(モデルにより変動)と安くはありません。
しかし、キーボード・タッチパッド・iPadスタンド・保護カバーの4機能を1台でこなすことを考えれば、コストパフォーマンスは非常に高いです。
Apple純正のMagic Keyboard(約5万円)と比べても、十分に現実的な選択肢として検討できます。
まとめ|MOKIBO Fusion Keyboardの可能性と今後に期待すること
MOKIBO Fusion Keyboardは、新しい可能性を提示してくれる革新的なプロダクトでした。すべてを一体化させたその設計は、使うたびに「よく考えられているな」と感心します。
もちろん、日本語配列の未対応やタッチパッドの精度など、改善すべき点も多々あります。ただ、それを上回るガジェットとしての魅力と利便性があるのは間違いありません。
M4 iPad Proにも問題なく使えるユニバーサルモデルの完成度の高さから、今後の展開にも大いに期待したいところです。「ちょっと高いけど、これなら納得」という納得感を得られる製品でした。
では、また。



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